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注文住宅を建てる前に学ぶ必要な見積もりについて

ハウスメーカーを選ぶ判断基準の1つとして見積もりが挙げられます。初めて家を建てる方の中には、見積書の読み方がわからないという方も多いでしょう。ここでは、注文住宅を建てる前に知っておきたい見積もりの種類や見積もりを依頼する際のポイント、見積書の読み方について解説しています。

見積もりの種類

注文住宅の見積もりは2種類あります。「概算見積もり」と「詳細見積もり」です。ここでは、2つの見積もりそれぞれの役割と違いについて解説します。

概算見積もり

概算見積もりとは、建築プランを実現するために必要な施工費用を予測して作成してもらう見積もりのことです。細かな要望の調整を行う前に大まかな情報のみで見積もりを出します。単価×坪数で計算されることが多く、参考価格程度に考えておく必要があります。

詳細見積もり

詳細見積もりは、具体的な要望を盛り込んで図面を決定した後に出す見積もりのことです。概算見積もりよりも内容を落とし込んで作成するため、使用する建材の種類や単価、施工工程ごとに発生する費用など、細かな内訳も確認することができます。細かなこだわりまで反映するため、概算見積もりよりも金額が大きくなることがほとんどです。
概算見積もりで比較して一社に絞り、打ち合わせを重ねてから詳細見積もりを出してもらうという流れが一般的だといえます。

見積もりを取る際のポイント

複数の工務店やハウスメーカーから見積もりを取る

見積もりを取る際には複数の工務店やハウスメーカーに依頼する方が良いでしょう。情報のすれ違いが起こりにくくなります。3~4社が目安でしょう。見積もりを依頼する相手の内訳は、大手ハウスメーカー、中堅ハウスメーカー、地元の工務店にすることをおすすめします。それぞれの得意分野が違うため、比較対象が明確で判断がしやすいと考えられるからです。

同じ条件にそろえて見積もりを依頼する

見積もりの仕方や見積書は会社によってさまざまです。見積もりに含めるものが違う場合もあります。そのため、比較するのは難しいです。効率よく見積もりを比較するためには、同じ条件にそろえて見積もりを依頼することが重要だと言えます。間取りや面積を同じにするのはもちろんのこと、見積もりに含めるものと含めないものも確認しておく方が良いでしょう。
また、それぞれの会社に相見積もりを行っていることも伝えておくと、その後のやり取りが進めやすくなります。

見積書が届いてからのコツと注意点

各項目の内容と金額を細かくチェックする

見積書が届いたら、各項目の内容と金額を細かくチェックしましょう。不明点があれば、遠慮せずに確認することも大切です。分からないことをそのままにしておくと、後々トラブルに発展する場合があります。
特に、項目数が他の会社と大きく異なる場合には、正確に比較するためにも、担当者に細かく質問する必要があるでしょう。
また、対応や説明の仕方で会社の信頼度を判断することもできます。その後も長い付き合いになることを考えると、早い段階で良い関係性が築けると安心感が違ってくるでしょう。